練習日記 04年〜

10月16日(土)

 北島、藤島、各位が参加。藤島氏の音程の再確認を兼ねて「Gratia vobis」の中間部のハーモニー練習。Top、Sec、Bassで長三和音になる箇所が多いので重点的に合わせる。旋律が取れてくるとハーモニーの合わせもキッチリ決められるようになったので、かなり良い音が出るようになった。


10月9日(土)

 北島、藤島、藤本各位が参加。「Gratia vobis」のハーモニー練習。最後の「G A H D」の和音を合わせる。この曲においてはこの和音を8:9:10:12の比率で純正協和させる等、一部の高次の和音を純正協和する事を前提に作られているため、これらの和音を協和させる事がポイントとなる。その割りには曲の雰囲気に合わない連続五度が使用されている箇所があるのが不思議なのだが・・・。
 Bass、Secの長三度を純正で合わせた上でBarの二度を重ねてみるが、やはりBarが入るとSecが惑わされてしまうようだ。これは何度も練習して慣れてもらうしかないだろう。


10月2日(土)

 北島、藤島、児玉、藤本各位が参加。児玉氏の「Niin jos oisit lauluni」の音取りを中心に行う。音取り終了後、中間部のハーモニーを合わせる。
 Barとテナー系が長三度で合わせる箇所で児玉氏がどうも高めに取ってしまう。どうやら平均律の感覚がこびりついているようだ。そのため、ついつい純正律の説明をフルコースで行い、引かせる(汗)。

 つくづく純正ハーモニーの理解と実践の難しさを痛感する。


8月21日(土)

 北島、児玉、藤本各位が参加。「Niin jos oisit lauluni」と「Kuutamolla」のハーモニーチェックを行い、「Niin jos oisit lauluni」を一回だけ合わせる。今日はグリーのTopに新メンバーが入ったので、その歓迎会のためここまで。
 ところで、その新メンバーは筑波大学メンネルコールの最期の頃のメンバーだという。私が茨城大学工学部グリークラブの最期のメンバーなので、皮肉にも茨城の大学男声合唱団の末期のメンバーが香川の地に揃った事になる。


6月26日(土)

 北島、藤島、藤本各位とグリーTopS氏が参加。私がBassを担当して「Niin jos oisit lauluni」のハーモニー練習を行う。終止部分を中心にいくつかのハーモニーチェックをして合わせる。さすがは北欧曲(なかでもMADETOJAは私の最も好きな作曲家)、音程を合わせていくと美しさが格段に変わってきた。藤本氏の長三度がやや高めに入る傾向があるが今回の練習ではかなり改善された。
 私がBassを歌うとどうしても上のパートに合わせてしまうので、Bassとの2パートで合わせた時にメンバーが「Bassを聞いて自分の音を修正する」という練習にならないのだがやむを得ない。


5月29日(土)

 前々回のアンコンに協力して頂いたグリーH氏が転勤で退団されるためにその飲み会開催。氏はSingleの練習に参加された際に、行っていたBassとのハーモニーを意識して音を合わせる練習法に大きな共感を持って頂き、グリーの練習時にも応用されていました。


5月22日(土)

 北島、児玉、藤本各位が参加。グリー内の四国電力関係のメンバーが電力親善で「木下杢太郎の詩から」(4抜き)を行うという事でそのお手伝い。Bassは私が歌う。それなりにみんな覚えているようだ。さすがにハーモニーに対する意識は甘くなっていたが。


5月8日(土)

 北島、藤島、藤本各位が参加。私自身がGWボケのため、アンコンで歌ったメンデルスゾーンの2曲を復習をかねて一通り通すのみでお開き。


4月24日(土)

 藤島、藤本両名が参加。「Gratia vobis」のハーモニーチェックを行う。高次ながら純正でハモれる和音が多く、しかも展開形のため、特にSecパートは合わせるべきパートがBass以外に色々と変化するのでかなり大変になりそうである。
 ところでこの曲には一部に連続五度が発生する箇所がある。連続五度の響きの特殊性を考慮するとこの曲にはそぐはないと思う。この辺りはやはり元現代音楽家らしいというべきか。過去に扱ったプーランクのアッシジで同じ事があって懲りたので、わざと音程を外しに行く必要があるかもしれない。


3月27日(土)

 北島、藤本、田中各位が参加。グリーSecK氏と共に「Gratia vobis」の練習。今回も言葉とリズムに慣れる練習。
 アウフタクト(6/8の5,6拍目から始まる)の箇所が前から続けるとどうしても遅れてしまうので反復練習するがどうも上手くいかない。何か特別な理由があるのか。
 2拍3連も田中氏が久しぶりに参加したので6/8の根幹から説明してタイミングを取る練習をする。私がこのリズムを取れるようになった練習法を説明しておく。
1 まず一定のリズムで拍を刻む。
2 そのリズムに合わせて「タ」「ン」の二つの語を交互に発音する。
3 3拍毎に手で打点を入れる。2と合わせると「ンタタン」(太字の部分に打点が入る)となる。
4 少しずつスピードアップして速いリズムに対応できるようにする。
5 「ン」を発音しないようにする。これで2拍3連のリズムとなる。

 こうして3連符の練習をしているとある場面を思い出す。
 ある曲のゆっくりとしたテンポで3連符が連続する箇所で「ここは八分音符一拍で振るから」と言い出し(全てが2拍3連となる)、それに対応する練習法を指示せずに強行したので合唱団員を混乱させるだけに終わったというアホな作曲家(作曲家の自作自演であった)がいた事を。


3月20日(祝・土)

 北島、藤島、藤本各位が参加。グリーSecK氏と共にグリーで練習を開始した「Gratia vobis」の復習を行う。とにかく歌詩が多く、テンポも速くて忙しい曲なので、音取り以前に言葉とリズムがついていけるように練習する。
 全曲6/8拍子だが、途中で4分音符3つで歌う箇所があり、その部分(以下、2拍3連と表記)のリズムをつかむ練習を重点的に行う。というか、全パート同じリズムなのだから指揮者がここだけ3拍子で振ってくれれば問題ないと思うのだが・・・。ちょうどその後に4分音符と2分音符に分かれている箇所があったので、それを利用して2拍目のタイミングを練習し、「タータンター(間のンが指揮者の打点)」という2拍3連のリズムのコツをつかむ事に成功する。


3月6日(土)

 北島氏とグリーの一部メンバーと共に北欧曲の音取りを行う。
 グリーの練習中に最後の方でハーモニーが決まらない箇所があったので、そこを練習してみる。TopとSecの完全四度が広くなっていたのが事が原因と睨んでいたが、2パートで何度かやっても上手く行かず、原因を考えてみた。
 ここはTop、Secとも短二度下行して到達しているのだが、旋律演奏が多いTopは旋律効果のために短二度進行を狭く取りがちである事に思い当たる。そこでTopに広く下行するように指示してみると上手くハマッてきた。旋律効果とハーモニーは時に相反するので色々と考える必要がある。


2月28日(土)

 北島、藤島、藤本各位が参加。グリーのBassS氏を誘い、グリーで練習している北欧曲(Singleでも取り扱う予定)の音取りを行う。各人の音程をよく聞くとやはりまだ取れていない所が多いようだ。ついでにSingleメンバーにはハーモニーを狙う箇所をチェックしてよりよいハーモニーの構築を目指す。S氏が正確に歌えており、しかもノンビブラート発声なのでSingleメンバーとよく合って上手くハモる事ができたので、北欧作品らしいサウンドに近づける事が出来て良い練習であった。
 今回は最初に終了時間を決めて、その後に愛唱曲を歌いなれるために一度通す旨をあらかじめ伝えておく。これまでは練習に疲れた後に愛唱曲を歌う事を伝えるとメンバーの反対が強かったためである。なんとかいつでも歌える曲を用意できるようにしよう。


2月27日(金)

 アンサンブルコンテストの打ち上げを行い、北島、藤島、児玉、藤本、田中各位が参加。
 みんなが出来上がって来た所で今後の活動方針について私の企画を話し、どさくさ紛れに5本柱の承認を取り付ける(^^;)


2月14日(土)

 北島、藤島、藤本各位が参加。ハーモニーチェックの修正。
 各所で現れるTop、Bassの長十度や曲の最後等で現れるBass、Barの長三度を重点的に合わせる。どうしても旋律的には広くなってしまう。前者はお互いに合わせに行くのでなんとかなったが、後者は問題。どうしても後2〜3centという所ではまらない。Bassは基本的にTopに合わせる必要があるので本来はBar独力で合わせなければならない。最終的には長三度がハマると目立って他のハーモニーが聞こえにくくなるのを利用してBassが浮いて合わせ、テナー2声に無理矢理合わせてもらう事にする。
 パートバランスの方はBassがかなり押さえ、内声が出す事によってかなり改善された。
 後になって思ったが、言葉を追うのに一杯一杯になって、当初予定していた言葉の強弱のメリハリを練習できなくなっていた。


2月11日(水・祝)

 北島、香西、藤島、藤本各位が参加。オンステメンバー全員での練習。児玉氏も途中から録音機材を持って駆けつけてくれた。ハーモニーチェックを行う。
 音程精度は上がったものの、今回は私がBassを担当しているため、個別練習でどうしても音を合わせにいってしまう。そのため、各パートとの合わせは良いが、全パートで合わせた時に内声パートの精度が以前ほどは上がらない気がする。土曜日の練習でもう少し粘ってみるか。
 私の音量問題はかなり深刻。低い音でも聞こえるのは良いが、フォルテの箇所で少しでも出すと出すぎてしまう。小さい音で保つのはかなり大変だ。
 他には一部の箇所で縦がズレる事やドイツ語のeの発音を揃える事が課題。


2月8日(日)

 北島、藤島、藤本各位が参加。歌詩の歌いこみ、タイミング合わせと同時に曲想とパートバランスをチェック。お互いの歌詩を聞き合うようにすると指揮なしでもそこそこ合わせる事ができた。だが、やはり一部ではズレる。
 パートバランスでは私が担当するBassが出過ぎるのが大問題。だが、一部フォルテの箇所ではもう少し音量が欲しい所。


2月7日(土)

 北島、藤島、藤本各位が参加。甘くなっていた各パートの音程を取り直す。その後は歌詩に慣れるために数回通す。
 ところで、今回は本番当日の都合が悪い等で参加できるメンバーが少なく、ほとんどカルテットとなってしまった。まあ、久しぶりにやるのも良いだろう。


2月1日(日)

 北島、藤島両名が参加。歌いこんで音程のおかしい所を修正していく。歌詩のリズムについてだが、歌ってみるとやはり各位の歌う拍子に微妙なズレがある。こういう部分もタイミングを聞き合わないと合わせる事ができないという事か。


1月31日(土)

 北島、藤島、藤本各位が参加。「Der frohe Wandersmann」の歌詩処理を練習。最後まで進めたので、音をつけて歌いこむ。しばらく歌っていなかったのでやや音が甘くなっている。


1月25日(日)

 久しぶりにボウリングに行った(17年振りにハイスコア更新しかけるも1ピン差で果たせず)帰り、同じ施設にあるゲームセンターに立ち寄る。そこにあった「太鼓の達人(コナミ)」の筐体に目を止める(昨年家庭用移植されて大ヒットしたが、DCには移植されていないので興味なかった)
 このゲームは流れる曲のタイミングに合わせて画面に流れる指示通りに太鼓の皮や縁を叩くのだが、人のプレイを見ていると、画面を注視するだけではリズムはとれず、曲のリズムにノってタイミングを読んで合わせる必要があると分かる。また、画面を眺めていると、時々走る縦線が流れる曲の小節線(正確には1拍目の音符)を表している事が分かる。

 しばらく見ているうちにこれはリズム練習に役立つのではないかと思う。Singleの一部メンバーに限らず、リズムが合わない原因の一つに「裏拍のタイミングが取れていない」というのがあるのだが、このゲームを見ていると曲によって表拍、裏拍を上手く使い分けており、しかもほとんど一定のテンポで流れるので、楽しみながらタイミングを理解する練習ができそうだ(曲を聞いてリズム楽譜をある程度意識する必要はあるが)。具体的には(ゲームレベルは初心者で充分)「六甲おろし」が表拍中心なので最初の練習にうってつけ。表拍を理解すれば裏拍を多用した(アップテンポ)J-popが有効(私は「おさかな天国」でやってみたが、アップテンポのノリが上手く使われている)であろう。注意すべきは、「なんでだろう」「佐賀県」といったお笑い系は途中で言葉が入るため、一定のリズムにならないのでやや厄介であるという事。


1月24日(土)

 北島、児玉、藤本各位が参加。前回に引き続き「Der frohe Wandersmann」の歌詩処理を練習。1番を最後まで進める。メンバーのリズム感の違いでなかなか揃わせる事ができない。
 「付点8分音符+16分音符(タッカのリズム)=>8分音符+16分音符+16分音符」の歌詩分割の箇所で一旦元に戻して発音してみると一部メンバーが16分音符のタイミングが早すぎてしまい、結局同じ方法でタイミングを取る必要に迫られた。図らずもクラシック音楽超雑感で述べられていたリズム練習法がかなり有効であると実感する。


1月10日(土)

 藤島、藤本両名が参加。「Der frohe Wandersmann」の歌詩の処理を説明してリズム練習をする。 語尾の子音を16分音符分として音符内を分割する。「4分音符=>付点8分音符+16分音符」「付点8分音符=>8分音符+16分音符」「8分音符=>16分音符+16分音符」といった感じ。これによって歌詩を連続したリズムとしてとらえて「乗る」事を主眼とする。明確な音符に変換したのはメンバー全員のタイミングを合わせるためであると同時に自分自身言葉のリズムをつかむのに理解しやすいためである。
 説明して練習すると結構面倒で私自身も多少面食らう。だが、練習を続けるうちに両名とも理解してくれてリズミカルな発音になってきた。・・・まあ、やっとのことで3段目まで進められたのだが。


 今回のメンデルスゾーン演奏にあたって目標とするのは「軽快な演奏」。
 これを実現するための練習法については以前から少しずつ考えていたので、このコンテストで実施を試みる。要点は以下の通り。

・縦のリズムを語尾の子音のタイミングまでキッチリ合わせる
・強いのは小節の始め等の一部の音符のみで、他は流して強弱のメリハリをつける

 前者は以前、グリーの演奏で良く縦が揃わず、ドタドタした演奏になる事が多かったため。後者も同様にリズムに自信がない状態の演奏ほど多くの音符を強く演奏してしまいがちで、それが「重い演奏」に繋がっているためである。
 また、「Der frohe Wandersmann」については歌詩がドイツ語であり、語尾の子音がかなり多い。Die Singphonikerの演奏を聞いていると、特に8分音符の連続する部分で語尾の子音がある場合、語頭、語尾の子音が16分音符が連続しているように聞こえ、それが独特のリズム感に繋がっていた。

 これを踏まえて語尾の子音を独立した16分音符として扱い、基本的に音符内にあると考える。子音の前取り等は最小限に押さえる。これによって歌詩のリズムを認識し、その上で出すべき音符と流すべき音符を明確にして強弱のメリハリをつける事を今回の演奏の目標とする。


いつも心に440Hz
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