PART4
FM放送は数多くの専門誌があったほど人気のあるソースで
した。そのため,数多くの個性あふれるチューナの名機たちが
存在していました。そんな名機・銘機たちについて振り返って
みましょう。取り上げる機種数が多くなったため。4ページ目に
入ります。
PIONEER F-717
1987年に,パイオニアが発売したFM/AMチューナー。前モデルF-120D
を改良したもので,より物量がしっかり投入され,技術的にもより洗練されて
いった実力派チューナーでした。
YAMAHA CT-1000
1976年に,ヤマハが発売したFM/AMチューナー。当時の同社の主力
プリメインアンプに合わせた,ヤマハらしいエレガントなデザインが魅力的
な1台で,技術的にも手堅く作り上げられたチューナーでした。
TRIO KT-1100
1982年に,トリオ(現ケンウッド)が発売したFM/AMチューナー。トリオ
ブランドとしては最後期のチューナーで,主力となる中級機としては最後
のバリコン式採用のモデルで,完成度の高いチューナーでした。
TRIO KT-2200
1982年に,トリオ(現ケンウッド)が発売したFMチューナー。トリオ
ブランドでは,当時,最上級機のチューナーでした。デザイン的には
弟機のKT-1100と非常によく似ていますが,内容的にはL-03Tと
ほぼ同一のものを持ち,技術的にも超弩級機L-02Tに通じるものが
あるなど,実力派の1台でした。
LUXMAN T-50A
1979年に,ラックスが発売したFM/AMチューナー。同時期のプリメ
インアンプ
L-58A等とマッチングを考慮されたエレガントなデザインは
ラックスらしさあふれるものでした。繊細さを持った音も優美なデザイン
とマッチして魅力的でした。
SANSUI TU-S707X
1984年に,サンスイが発売したFM/AMチューナー。それまでの同社
の「07シリーズ」のチューナーに比べて大幅に薄型化した新しい筐体に
新しいMPX復調回路を搭載した,当時の同社のチューナーの主力モデ
ルでした。
DENON TU-1000
1978年に,デンオン(現デノン)が発売したFMチューナー。当時のデ
ンオンのチューナー技術をしっかりと投入して作り上げられた最高級機
でした。
YAMAHA T-7
1980年に,ヤマハが発売したFM/AMチューナー。T-9の弟機
として発売されたチューナーで,技術的にもデザイン的にも共通点
が多いコストパフォーマンスの高い1台でした。
Victor T-7070
1978年に,ビクターが発売したFMチューナー。ビクターが,実験的高級
機として「Laboratory」の名称を冠して開発・発売した「7070シリーズ」の
チューナーで,当時のビクターの最上級機でした。
Lo-D FT-8300
1977年に,ローディー(日立)が発売したM/AMチューナー。当時,同
社が展開していたセパレートアンプのシリーズに合わせるチューナーとし
て発売されたもので,オーソドックスながら,しっかりした作りの高級機
でした。
TRIO KT-8300
1978年に,トリオが発売したFMチューナー。パルスカウント方式を
採用した中級機で,パルスカウント方式の心臓部をIC化するなど,よ
り合理化され,洗練されたコストパフォーマンスの高い1台となってい
ました。
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