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EXCLUSIVE 2301
UNIT SPEAKER SYSTEM ¥230,0001978年にエクスクルーシブブランドから発売されたスピーカーシステム。「ユニットスピーカーシステム」
と称されていたように,単売もされる高品質なスピーカーユニットを組み合わせたという形のスピーカーシ
ステムで,その作りの良さはエクスルーシブブランドならではのものでした。
EW-302
30cmWOOFER SYSTEM ¥130,000ウーファーのEW-302は,30cm口径のユニットをフロントローデッドホーンのエンクロージャーにおさめたもの
で,ホーンシステムにより,しっかりした低音再生を実現していました。バスレフ方式も併用したエンクロージャー
により,ホーンとバスレフ方式の相乗効果を発揮して中低音域の厚みが特徴でした。2ウェイ用のネットワークも
内蔵されていました。
EH-321L
SECTRAL WOOD HORN ¥55,000
ED-911
DRIVER ¥45,000中高域は,イタヤカエデ合板の木製ホーンEH-321Lを搭載していました。この材質は,硬く,金属ホーン
に比べて”ホーン鳴き”が少ないという特徴を持ち,自然な響きを実現していました。全体の形としては,薄
型のラジアルホーンで,「セクトラルホーン」の名の通り,内部は5個のしきりが設けられ,120°開口の広
い指向性をもっていました。
この木製ホーンに組み合わされるドライバーは,ED-911でした。3スリットフェイズィングプラグ,タンジェン
シャルエッジのアルミニウム合金振動板で,アルミエッジワイズ巻のボイスコイルをもち,リアータイプコンプ
レッション方式を採用していました。以上のように,2301はフロントローデッドホーン方式のウーファーをベースにしたシステムで,メーカー製と
しては数少ないオールホーン形システムとなっていました。ワイドレンジというより,中域に重点を置いた,
木製ホーンならではの癖のない密度の高い音を持っていました。
ET-701
HORN TWEETOR ¥40,000
2301は,基本的にユニットの組み合わせという形をとっていたため,さらに,トゥイーターユニットET-701を
組み合わせた3ウェイシステムとすることもできました。この場合は合計¥270,000のシステムとなり,より
高域の伸びた音を楽しむことができました。
トゥイーターユニットのET-701は,2301との組み合わせを考慮したリアコンプレッションタイプの大型のホー
ントゥイーターでした。振動板には硬質アルミ合金を使用していました。2301は,ET-701を組み合わせた
場合もオールホーン形システムとなっていました。
以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。
演奏家の心にふれてください。
ハンドメイドのエクスクルーシブ。
●主な仕様●
●ユニットスピーカーシステム●
(EW-302,EH-321L,ED-911の組み合わせ例)
インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 50〜20,000Hz |
定格入力 | 50W |
最大入力 | 100W |
出力音圧レベル | 97dB/W-m |
外形寸法 | 635W×938H×482Dmm |
重量 | 50.5kg(台付) |
内蔵ネットワーク
クロスオーバー周波数 |
800Hz |
●EW-302●
使用ユニット | 30cmウーファー |
エンクロージャー型式 | フロントローデッドホーン・バスレフ型 |
インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 50〜1,000Hz |
定格入力 | 50W |
最大入力 | 100W |
出力音圧レベル | 97dB/W-m |
空隙総磁束 | 210,000MX |
空隙磁束密度 | 10,000G |
外形寸法 | 635W×750H×482Dmm |
重量 | 39.5kg |
内蔵ネットワーク
型式 減衰特性 クロスオーバー周波数 |
定抵抗並列型2Way 12dB/oct 800Hz |
●ED-911●
インピーダンス | 8Ω
(アルミニュームエッジワイズ) |
再生周波数帯域 | 400〜20,000Hz
(ダイヤフラム/アルミニューム合金タンジェンシャルエッジ) |
イコライザー方式 | 3スリット・リアー方式 |
スロート口径 | 25.4φmm |
定格入力 | 20W(800Hz/12dBoctクロス時) |
最大入力 | 40W(800Hz/12dBoctクロス時) |
出力音圧レベル | 標準 108dB/W-m
EH-321L使用時 104dB |
空隙総磁束 | 78,700MX |
空隙磁束密度 | 17,200G |
外形寸法 | 141φ×107Dmm |
重量 | 4.7kg |
内蔵ネットワーク
クロスオーバー周波数 |
800Hz以上 |
●EH-321L●
カットオフ周波数 | 325Hz |
スロート口径 | 25.4φmm |
外形寸法 | 630W×90H×381Dmm(アダプター付) |
開口寸法 | 630W×80Hmm |
水平開口角 | 120° |
重量 | 5.9kg |
●ET-701●
インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 3,000〜20,000Hz |
イコライザー方式 | 2スリット・リアー方式 |
定格入力 | 30W(5kHz/12dBoctクロス時) |
最大入力 | 60W(5kHz/12dBoctクロス時) |
出力音圧レベル | 101dB/W-m |
空隙総磁束 | 60,000MX |
空隙磁束密度 | 16,000G |
外形寸法 | 111φ×156.5Dmm |
重量 | 2.9kg |
内蔵ネットワーク
クロスオーバー周波数 |
5,000Hz以上 |
※本ページに掲載した2301の 写真,仕様表等は1983年3月の
EXCLUSIVEのカタログより抜粋したもので, パイオニア株式
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