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アイコンモーニング娘プロデュース論と子育てアイコン

 シャ乱Qのつんくさんのプロデュースのもと今ブレイクしているのが女性7人(以前は8人)のグループ「モーニング娘」。このモーニング娘をプロデュースするにあたってのつんくさんのプロデュース論なるものが,『つんくLOVE論 あなたのいいトコ探します』にまとめられて出版されました。この本の出版についてつんくさんが語るプロデュース論の中に,子育てにも通じる大切なことがあるように思いました。そこで,つんくさんの語るプロデュースのポイントについて紹介しながら子育てとのかかわりについてコメントします。

1 かわいい女よりも,できる女よりも中くらいの女がいい
 女という字を「男」や「人」や「子ども」に置き換えても考えることができます。つまり,世間の人々が一般的にもっている尺度(容姿・学力・経済力・・・など)で人を評価する時,上位に当てはまる人より中くらいの人の方が相手の気持ちが分かるものであるということです。つまり,上位に当てはまる人々は,「どうして・・・なの?」と自分が置かれている立場で考えることが多いため,相手の立場や気持ちを考えることが難しいということです。グループを組む場合,こういう人間の方が組みやすいということです。かと言って,何も自分自身をいつも中くらいに置いておかなければならないということでないでしょう。自分が上位に位置していると思っても,まだまだ中くらいだとおごることなく謙虚な姿勢で常に自分を磨く努力を怠らないようにしなければならないということではないでしょうか。

2 無理をして背伸びをしない
 モーニング娘のメンバーの中に地方出身者が4人います。その4人は,自分のことばの中にそれぞれの出身地の方言や訛りがありそれを気にしていたということです。つんくさんはそのことばの悩みに対して,そのことばの悩みをそのまま自分の個性にし,それ以外の自分の弱いところをよくしていくように少しずつ努力していくことが大切だと話したそうです。このことは,都会派志向の若者が多い中,自分の生まれ育った地域への思いを大切にするということにつながることです。ことばの違いを否定することは,そのことば使う人々の文化やそこに生活する人間そのものを否定することになります。これは,国内だけでなく,国外に目を向けても同じことが言えます。つまり,英語,ドイツ度,フランス語,中国語,そして日本語など話すことばに優劣はなく,さらに使用することばによって差別されることも当然ないと言うことです。そういう意味では,英語が世界共通語として力を強めている現代社会において,エスペラント語の拡大普及に意味があります。いきなり話が大きくなりましたが,とにかく自分の文化を否定するために無駄な時間をさく必要はなく,同じ時間をかけるならもっと自分自身を成長させることに時間をかけなさいということでしょう。

3 コンプレックスを生かす
 「自分の個性を伸ばそう」とはよく使われることばですが,具体的にはどうすることが自分の個性を伸ばすことインターネットつながるか分からずに悩んでいる人も多いことと思います。そんな時,大きな手がかりになるのが自分自身について自分が抱いているコンプレックスなのです。つまり,自分のコンプレックスとなっていることを一つの個性としてとらえ,そのコンプレックスとなっていることを反対に目立たせることで上手につきあっていこうということです。これまで自分が人には知られたくない,ふれられたくないと思っていたことを公然と認め,解放していこうということ,言い換えれば言い意味で開き直ろうということですね。
 モーニング娘のメンバーの中に矢口真理。彼女は背が低い(身長145cm)ことを気にし,厚底靴が流行る前からそうした靴を利用していたとのこと。その彼女の立つ位置を,つんくさんはメンバーの中で一番背の高い飯田さん(身長170cm)の横にしたのです。こうすることで,彼女の身長の低さはどうしても目立ってしまいます。つまり,彼女のコンプレックスとしていることが彼女自身を目立たせてしまうのです。それをチャンスとして,そこで卑屈にならず個性としていいところを伸ばし弱いところも伸ばしていこうと努力していくように働きかけたそうです。
 目立つことで自分を意識し,そのことをもとに自らを伸ばしていくことができるということです。

4 同じ人間は二人いらない
 だれかがある靴を買ったら同じ靴を買おうとするのが女性,と言うより他人志向の日本人の特徴です。結果,街の中には同じような服装をした若者がいつの時代もあふれています。しかし,芸能界という競争の激しい世界では,同じ人間は二人といらいのです。だれかがある靴を買ったら違う靴を買うぐらいでないと自分自身を表現することはできないのです。ここでは流行というものとどう向き合っていくのかということがポイントとなります。自分らしさをどう表現するかを自分の個性と合わせて考えなければならないということです。これは芸能界だけに言えることではなく,「自分は自分,他人は他人」「自分らしく生きる」という意味では誰もに通じることです。

5 自信をもって背中を押してあげる
 「この選択でいいのか」,「今の自分でいいのか」など,人はいつも自分自身の生き方ついて悩みをもっています。そんな時,自分の決定や生き方に賛同し励ましてくれる人の声は何よりもの心の支えとなります。自分が悩み抜いて決定したことやそうして生きている自分自身を否定されたり,批判されたりすることを誰しもそう簡単に受け入れることはできません。仮にその決定や生き方に間違いがあったとしても,やってみないと納得できない場合もあります。たとえそうして失敗したとしても,誰に対しても何の不満もなく自分自身でも納得できるものではないでしょうか。・・・(6に続く)

6 納得するまで話をする
 しかし,本人の考えがいつも正しいわけではありません。モーニング娘のメンバーの考えにアドバイスをしたり,自分のプロデュースの方針を話したりする場合は,納得するまで話をする姿勢でのぞんでいるそうです。そう言えば,それまで家庭いた母親が子どもの小学校入学と同時に働きに出かけたことで子どもが不登校になったという例があります。これは,子どもにもかかわりのあることなのに親が一方的に決定してしまい,子どもがその決定やその後の環境の変化に納得することができなかったために起きたことです。ここで子どもが心から「うん」とうなずけるように納得するまで話をすることが必要だったのです。そうすることが子どもを一人の人格をもった個としてかかわっていることになり,子ども自身も自己意識や自尊感情,さらには責任感をもった個として自らを成長させていくのでしょう。

 ここに紹介した内容は『つんくLOVE論 あなたのいいトコ探します』の一部ですが,これだけでも子どもを育てる上で考えなければならないことばかりです。

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