豊島産廃不法投棄現場視察 1998.4.19 (Sun)







 かねてからの念願だった豊島の産廃不法投棄現場視察に参加することができました。日本最大の不法投棄現場を実際に目にしないと豊島事件がイメージばかりのものになってしまうような気がしていたからです。アースデイというイベントに参加することでやっと豊島に渡れました。



アースデイ事務局や豊島自治会(?)が用意してくれたマイクロバスで現場に到着。現場では廃棄物対策豊島住民会議の石井さんをはじめ豊島の方がそれぞれ分かれて説明をしてくれています。
 一見ただの草原のように見えますが、足元の15m下までシュレッダーダストの草原です。広大な敷地です。足元はふわふわとしたなんとも言えない感覚です。

 調査のために掘られた穴、底には黒い水が見えますがこの下にまだ10mほどゴミが積まれているそうです。










 後ろの崖はすべてゴミです。あの上に登ると最大18mのゴミの層になるそうです。50万tとひとくちに言いますが、とてつもない量です。この広大な敷地に10m以上の厚さでゴミが詰まっているわけですから。








 染み出て来た黒い液体。かなりの悪臭です。県はこれをゴミの野積みされた所へ汲出してもどすだけの処理(いわゆる第七案)を進めようとしていました。信じられないことです。



 この黒い川はかなりの長さになっています。
 明らかに有害な液体でしょう。
 素人が見ても異常な状態です。県はこれを見ても(見てないのかもしれない)合法な処理としてなんの手も打たないどころか、業者に口添えまでしているのですから全く許せません。











 ボーリング調査のために掘られた穴。寒い日には白い蒸気とともに悪臭のガスが出ているそうです。今日は暑かったので白い蒸気は出ていませんでしたが、鼻を近づけるとすごい悪臭です。








 シュレッダーダストと一緒にこんな基盤もありました。コンピュータ関係の基盤でしょうか。こうやってコンピュータを使っている私たちもゴミ社会をつくっている一人です。進歩の速いコンピュータ業界では大量の廃棄物が出ています。










 こんなゴミしかない所にも花が咲いています。
 自然の力は偉大です。
 人間の愚行を笑っているようでした。


 「思ったほどすごーなかったのー、もっと野積みになっとんかと思たが。」とは帰りのバスで私の後ろにのった中年の男性の言葉。この人はたぶん豊島の方の説明を聞かずに現場に立っただけなんだろうと思います。15mといえば、建物でいえば5階ぐらいの高さでしょうか。5階のフロアーの中に居ればその高さを感じないように、この人もあまりの敷地の広さに惑わされて、ゴミの高さに気が付かなかったのでしょう。こういった誤解がとても怖いです。この人がうちに帰って先の言葉を口にだすとますます石井さんのいう県民の誤解が広まります。

 なんとも楽しく、そして考えさせられる1日でした。子供にみかんをくれたおじいちゃんやフェリーを見送ってくれた豊島の方々の笑顔を見ていると、本当にこの人たちのどこに罪があるのだろう、そう思えてなりません。今まで報道等で見る豊島の方々の表情はきびしいものばかりで(当然といえば当然ですが・・・)、こんな事件さえ起こらなければずっとあの笑顔で日々を過ごせたんだろうと思うと香川県の罪は重いです。豊島の方々が本当に笑える日まで私も及ばずながらなにかで関わっていこうと思いながら豊島を後にしました。

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