第8回 フォントの話

 左の図を見て下さい。Windowsという言葉を書いてあるのですが,なんだか幅が違いますね。(文字のポイントは同じです。)実はどちらもMSゴシック系を使っているのですが,上のフォントはMSPゴシック,下のフォントはMSゴシックなのです。このPのあるのとないのとでは大きく違います。

 このPの意味はプロポーショナルという意味なのですが,中学校の美術ではレタリングの授業では文字のスペーシングという内容で習います。【W】と【I】を同じ幅で使うのがPなし,それぞれを等間隔でなく,当面積にすることで調整するものがPありと考えるとわかりやすいでしょう。

 どちらが読みやすいかと言えば,Pありの方が読みやすく感じます。逆にPなしのMSゴシックはなんだか【I】の間が広くなって間が抜けたように感じます。しかし,原稿用紙のように1行何文字という考え方をする日本ではPありのフォントではそれぞれの文字によって幅が違うために,このフォントで文字を入力するとうまく原稿用紙に入りません。原稿用紙のような紙を意識して書く場合はプロポーショナルフォントは使わないようにしましょう。

 また,インターネットは英語圏から始まった文化ですから,日本で言う行間はほとんどありません。なぜならもともと英語の場合は単語の最初の文字は大文字でも,残りの文字はほとんど小文字です。ですから,あまり行間を考えなくても自然に行間は空いているように見えます。しかし,日本語の場合は高さが同じですからインターネットで日本語文字をそのまま見ると非常に行間が詰まって読みにくくなります。例として左の文章は同じ内容の英語と日本語ですが,どうでしょうか。英語の方は結構読みやすいですよね。(このページ全体に関してははスタイルシートを使って行間を開けています。)

 コンピュータを買って最初はそんなにフォントがたくさんなくても,いろいろなソフトを購入するとたくさんのフォントがついてきます。(例えば年賀状ソフト。この中の毛筆体は結構大きいのです。)全部入れる人もいますが,ハードディスクの肥やしにならないように,必要でないフォントはさっさと捨ててしまうのが賢明です。特に日本語のフォントの場合は1つのフォントにつき4メガ,5メガは当たり前で使います。(ただし,日本語フォントの中でMSが最初についているフォントは削除するとWindowsがエラーを起こしますので,それを削除するのはやめておきましょう。)ソフトの中にはあまりにもフォントがたくさんありすぎると起動時にエラーを起こすものもありますので要注意です。


 試しに自分のコンピュータの中にどんなフォントがあるか,どのように見えるかはコントロールパネルの中にあるフォントというショートカットを見れば一覧が出てきますので,確認することもよいでしょう。もちろんその中でフォントをインストールしたり,削除したりすることもできます。

 一般的にタイトル系はゴシック体(遠くからでもはっきりと読める。),本文は明朝体(文章が読みやすい)というのが基本だと思いますし,誰が読むかによってフォントの種類も決められるでしょう。提出書類にPOP体は使わないでしょうし,生徒が読む読み物系は明朝体ばかりでは読んでもらえないこともあります。しかし,いくらフォントがあっても大切なことは,読みやすい文書になるように,スタイルを決めて使うことです。人によっては”こんなフォントもありまっせ”的に1ページの中に8つも9つもフォントをかえて使う人がいますが,非常に読みにくく,また軽薄な印象を与えかねません。基本的には4つ以内だろうというのが私の考えです。





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