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聴いた演奏
1988年男声合唱団ΚΟΣΜΟΣ
1992年メンネルコール広友会
1992年メンネルコール広友会
1992年メンネルコール広友会
1993年明治大学グリークラブ
1995年京都産業大学グリークラブ
1996年小樽商科大学グリークラブ |
1.指揮 片山 秀樹
2.指揮 宮田 洋
3.指揮 北村 協一
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どんぐりの背比べ・・・かな。
手持ちの音源はいずれも個性的な演奏でそれなりに聞きごたえはあるのだが、いずれも決定力に欠けるため、
「これだ!」と言えるものはないと言う結論です。
京産大は生で聴いた時に良い印象を持っているのですが、音源は持っていない上、
所有している同じ演奏会の別ステージはナニだったので控えました。
小樽商科大はさすがに委嘱団体らしく、曲を理解して情感のある演奏を展開しており、
曲想の面白さなら推薦した三演奏よりも高く評価できる位なのですが、残念ながら終曲でコケたのが痛い。
余談ですが、未確認ながら、
92年にも同団がこの曲を歌ったのを聴いた事があるような記憶があります(状況証拠があったので、どうやら間違いなさそうです)。
かなり愛着を持っているそうで、定期的に扱う一方、定演のアンコールでは必ず終曲を歌っているとの事です。
残りの三団体も一長一短で、後は聞く人の好みの問題でしょう。 男声合唱団ΚΟΣΜΟΣは旋律表現が良いがソロにやや難があり、また所々入りがズレる所があるのが問題。 広友会と明治はいずれも70人余りの人数で重厚さがあり、その割には言葉も明瞭に聞こえてくる所が魅力。 しかし、ともにやや声が粗くてこの曲に要求される繊細な表現に難がある。 だが、明治の曲想は個性的で一聴の価値あり。やはりこの曲は学生指揮者の若い感性の方が面白い演奏を生み出すようだ。
二段階の雛壇の一段目に並んだメンバーは11名。曲目は「吹雪の街を」の4と6。
しかし、コスモスは少数精鋭という言葉がピッタリあてはまるハイレベルな演奏を展開したのであった。
一人一人が明瞭な旋律を表現し、
この曲のナルチスティックな悲劇演出とそれへの陶酔(もっともこの時は「なまずの孫」を読む前なので、
素直に主人公の未練に共感したのだが)を表現していて、大変な感銘を受けました。
この演奏でスッカリ魅せられてしまった私はその後1年余りかけてアポをとり、
またあるキッカケで車を入手したので、90年ついにコスモスへの入団を果たし、
その後3年余り日立、つくば間85キロの道のりをほぼ毎週通ったのである。
(2時間の練習に参加するために4時間かけて往復していた)
そしてコスモスのメンバーから同団の88年のコンサートで演奏した「吹雪の街を」全曲のテープを譲ってもらう。
これをベスト演奏に推薦したい。
この演奏の魅力は上にも書いた通り、甘く、情感のこもった旋律表現によって主人公の陶酔ぶりを見事に表現している所です。
その感動のため、私としては1位に推します。
さて、その演奏は・・・?
驚いた。僅か2年程でこれほど変われるものだろうか。人数は多少増えていたものの、見た所それほど変わりはないように思ったのだが・・・。
発声は全体に響きが高くなり、前回非常に気になったパートのバラつきや旋律の音程に安定感が増し、
それに伴って表現力も格段に豊かになったので、本当に聴き応えのある演奏になっていた。
しかし、である。
実はこの時生で聴いた「吹雪」の演奏はベスト演奏に推薦していない。というのは、確かに表現力はアップしているものの、
それは主に音量の強弱に依存しており、また、私が聞いていた位置が悪かった(前から7〜8列目)せいもあると思うが、
一部メンバーのやや粗い声が目立って聞こえてきたので「力任せで繊細さに欠ける演奏」という印象を受けたからである。
CDの演奏ではその辺りがかなり改善されているので推薦しているが、その後の演奏と比べるとまだ決定力に欠けるという感は否めない。 メンネルコール広友会が多田作品のスペシャリストとして認められるには今しばらく時間が必要であった。
その3「月に寄せる歌」へ続く(予定)
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