第10話


我々は山が急激に高くなっている場所に到達した。
果たしてまだ川があると思われるポイントに水が流れているのか?
どっちにしても、もしも湧水があるとすればこのあたりだろう・・・。

ちょうど道が曲がり、谷を渡る形に通っていたので、
そこに水路があるか我々は緊張した眼差しで観察した・・・。

しかし・・・・


暗いのでわかりにくいかもしれないが、
かご(2号)が指差すところが川が流れている
と思われる場所です。
(上から下になんとなくスジになっているのです。)

ここには水が流れていなかったのである。
ただ、なんとなく湿っているので、ここが雨が降った
時などに水路になるのだろう・・・。

我々が目指す湧水はもう少し下にあるものと
推測される。
下のほうを見ると、湿地帯のような場所があった。
きっとそこの辺りから湧水が出ているに違いない。

我々は歩いてきた道を少し戻り、湿地帯と思われる
地点の側まで来たのである。




しかし・・・思わぬ危険が待ちかまえていたのである。
それは・・・・「マムシ」である。
この危険な毒蛇は湿地帯の草むらに生息し、その毒は強烈で噛まれてから30分以内に
血清を打たなければ危険な状態になる(たぶん)というものである。

としりん「草むらの湿地帯??まさにここじゃん・・・・。(汗)」
かご「としりん・・・あれを見てよ・・。」

そう言ったかご(2号)の指差す方向には「マムシに注意!!」の看板が・・・。
ちなみに目指す湿地帯に行くには、登山道から脇に外れて草むらを降りて行かなければ
ならないのである。
まさに普段なら人が踏み込まないであろう領域なのである。
さらに言い換えればマムシ多数生息地帯に踏み込んで行くことなのである。。

以前にも我々は似たような経験をしたことがある。
その時も草むらをかき分けて降りて行ったのだが、かご(2号)が

かご「なんか・・・ガサガサって言ったよ・・・。マムシじゃん??」
としりん「まじ・・・??(汗)」
かご「とりあえず戻った方がいいよ。」

この時かご(2号)はまだ道から僅かの地点にいたのだが、としりん(1号)は少し
下にまで降りていたのである。
とりあえず恐怖にビビッタとしりん(1号)は勢いをつけて慌てて登ってきたのだが、
あまりにも慌てていて、たばことサングラスを落とすという苦い経験をしていたのである。
しかも・・・その後、かご(2号)が
「本当にあれはマムシだったのかなぁ?まぁ〜たしかに草ががさがさいったのは
確かだけどねぇ・・・・。」
あれは本当にマムシだったのだろうか・・・・。

そのような経験があるので今回も慎重にならざるをえないのだった。
しかし・・・・ここで引き下がるわけにはいかない!!
もう源流が目前に迫っているのだから!

我々は覚悟を決め、下に降りていったのであった。
気休めに木の枝(笑)を武器として持っていった!まぬけに見えるかもしれないが、
こっちは大真面目だったのである。

そして・・谷に着いた。そこには・・・一筋の水路があったのである!!
それは、まぎれもなく空掘川であった・・・。



本当にわかりにくい…ていうか全然わからないと思うが
中央部、下から上に向けて水路があったのである。
もちろん水質は最高だ・・・。
おそらくは飲めるくらい綺麗であろう。
飲まなかったけど・・・・。(笑)

しかし、このあたりは土がぬかるんでいて、
なかなか奥へ行くのは困難であった。

しかし水路は我々が降りた地点よりも、もう少しだけ上に
源流があると思われた。
かご(2号)はスニーカーであったため、この地点で
とどまったが、としりん(1号)はさらに奥へと入って
いったのである。

ぬかるみに泥まみれになりながら
としりんが写してきた写真は・・・・






もう本当にごめんなさい!って感じである。
本当になにがなんだかわからない写真であるが、
この草むら一帯に湧水が湧き出ていたのである。

手前に一本の水路があるのだが、おそらく我々
にしかわからないであろう・・・。

だが信じて欲しい、間違いなくここから空堀川が
始まっていたのである。本当である!

我々はここに宣言する!ここが空堀川の源流だと!!




我々には行動力浪漫も友情もあった!!確かにあり余るほどにそれはあった!
惜しむらくは、我々に写真の技術がなかったことである・・・・。
本当にこの瞬間を楽しみにしていてくれた方には申し訳ない・・・。
しかし、マムシの恐怖にも負けず、決死の潜入をした・・自分たちを・・・、
自分で自分を誉めたい!!(BY 有森裕子)

本当にねぇ・・よくわからない写真だよねぇ・・・。
実はもう一枚源流の写真があるのだけど、それも・・・・(汗)


信じて欲しい・・・・。(涙)
画面中央のあたりから湧水が湧き出ている
ことを・・・・・。

としりん「まさか、ここまでわからない写真に
なっているとは思わなかった・・・。」

かご「全然わからんねぇ・・・・。」


本当に土の中からどんどん水が湧き出て
いたのである。
間違っても単なる草むらの写真ではない!


本当に残念である・・・・・。(涙)


調査を終え、我々は再び山道へと戻ってきた。
とりあえず、空堀川の源流を見つけたという充実感に包まれながら・・・。

我々は来た道を戻り、そして公園まで着くとやっと安堵感に包まれながら
休憩へと入ったのであった。


1999年9月23日午後3時46分、我々は第一回目の調査を終えたのであった。
予想より遥かに苦戦をしつつも、無事任務完了を果たした!


今回が最後とのことでしたが、帰還途中の画像があるので、もう一話だけ
続きます!!
そんなわけで次回がこのシリーズの最終回(本当に)なので、楽しみにしていて下さい!








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