翻訳者大西央士作品紹介

 

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わたしは
阪急ブレーブスの大ファンです!

 わたしがはじめて野球というものを知ったのは、まだ学校にはいる前、亡父があのビニールの(厳密には「ビニール」かどうかは怪しくて、「プラスチックの」といったほうがいいのでしょうが)、いまでいえばオーヴン用の手袋みたいな、ぺったんこのグローブと、黄色い木のお子さま用バットを買ってくれたときだったでしょうか。最初におぼえたのは、やはり「長嶋」「王」「金田」「巨人」といった名前や、あの、YとGを重ねたマークでしたが、どういうわけかじきにそのマークより東映フライヤーズの「F」のマークのほうがスマートに思えてきて、気持ちは「毒島」「張本」の3・4番、なかでもとりわけ「毒島」のほうへ移っていき、よく、すでに小学校にはいっていた近所の1歳上の遊び仲間の授業が終わるのを校庭で待ちながら、そこの地面に「F」の文字を書いていました。

 そんなときです。新聞のスポーツ面を開いたら、上下とも黒地に白抜きの縦縞(カラーでは見たことがないので、現実には何色だったか知りませんが)のユニフォームを着た、背番号「18」の、ごつい体格のピッチャーがマウンドの上で胸を張り、まさに投げ下ろさんとしているところの写真が目に飛び込んできました。いまとなっては、なぜかはわかりませんが、とにかく、幼い少年の心はそれでいっぺんに「ほの字」です。あんまり「ほの字」になったものですから、母に「なんや、変なことする子やな」といわれながらも、なんとか頼み込んで、前あきの裾のところに「3」の字のはいった黒の縦縞のシャツの背なかに「18」をかたどった布を縫いつけてもらい、天にも昇る気分を味わったのですが、なんといっても、まだ田舎の子どもは野球をするより田圃の手伝いのほうが忙しかった当時です。みんなに見せびらかそうと思って、そのシャツを着て遊びに行っても、また「なんや、変なやつやな」の言葉を浴びせられただけで、たまに野球の背番号だとわかってくれる子がいても、例のYにGの字のマークのチームの選手の名前なんかをいいます。わたしの頭のなかで「18」とイコールだった「米田」の名前は返ってこないんですね。がっかりでしたが、こうした体験は生まれついてのヘンコツ者のわたしの「ほの字」をよけいに強くしてくれました。

 もっとも、佐々木信也さんのプロ野球ニュースがはじまるよりもさらに15年ほど前のことです。野球ファンといっても、田舎の小僧の場合には、球場に行ける都会っ子とは違い、新聞くらいしかプロ野球と接する機会はありません。そこで、毎日、新聞のスポーツ面を熱心に読むことになったのですが、してみると、「衆樹」「バルボン」「本屋敷」「梶本兄弟」……と、なかなかバランスのいい、このヘンコツ者の美意識にはぴたっとくる文字がならんでいるではありませんか。当時の「阪急ブレーブス」の選手のみなさんの名前です。

 ただ、当時の阪急は弱かった。なんといっても、弱かった。新聞の順位表でも、春先には上のほうにいることがあっても、シーズンが終わるころには、決まって近鉄といっしょにいちばん下のほうに落ち着いています。

 くやしかったですね。だから、あの、西本幸雄さんが監督になって、スペンサー選手もはいり、はじめてリーグ優勝しようかというとき、秋になってもまだ順位表のいちばん上にいるのを見て、毎日、「どうかこれが夢ではありませんように」と胸をときめかせたものです。そして、まさかまさかの初優勝。なんでもやればできるんだ、ということを教えてくださったのも、あのときのわれらが阪急ブレーブスのみなさんです。

 というわけで、前置きが少し長くなりましたが、ここでは、わたしにとっては「永遠に不滅」の阪急ブレーブス関係のサイトにリンクを張っておくといたしましょう。まだほかにも、長池徳二選手や山口高志投手をはじめ、さまざまな選手のみなさんが紹介されているページをさがしておりますので、ご存じのかたはメールで教えてください。

追憶のブレーブス(アストロ食堂)
私の中のブレーブス
年度別チームデータ
パリーグ順位表1960年代
米田哲也投手
衆樹資宏選手
梶本隆夫投手
福本豊選手
山田久志投手
加藤英司選手
今井雄太郎投手

 

わたしは日本犬も応援します!

 最近、わが家の雑種犬を散歩させていると、心配になることがあります。

 よそのかたが散歩させている犬を見ると、コリー、ラブラドル・レトリバー、シェパード……と、立派なのはいいのですが、みな舶来種なのです。日本犬はどこへ行ったのでしょう?

 わたしが子どものころには、舶来種など飼っている家はめったにありませんでした。ということは、犬を飼っている家にいたのはほとんどが日本犬だったわけで、いま、その飼い犬の多くが舶来犬に変わっているとすると、日本犬は野良犬へと追いやられたのかと思いきや、かつて子どものわたしにさまざまな人生(いや、「犬生」とすべきか)の悲哀を教えてくれた野良犬は、妙にきれい好きなこの文明社会の手でどこかへ葬り去られています。ということは……と考えると、なにやら空恐ろしいのです。

 だから、当サイトでは、わたしが翻訳を通して親しんだボーダー・コリーやポインターばかりでなく、日本犬の応援リンクも用意しておくことにいたします。がんばれ、日本犬!

日本犬保存会
ジャパンケンネルクラブ「日本犬」
日本犬の広場
四国犬のホームページ
日本犬豆柴育成普及会
天然記念物北海道犬協会
柴犬リング

申し訳ありません。間違っておりました!

 たいへん申し訳ないことに、当サイトの「自己紹介」のページでは、これまで長らく「時間よー、とまれっ!」と叫ぶ『ふしぎな少年』の主人公を「マモル少年」とお伝えしてきましたが、これは「サブタン」の間違いでした。サブタン? なんだ、妙な名前だな、と思われるかたもおられるかもしれませんが、もちろん、これは愛称で、ただしくは「おおにしさぶろう(大西三郎)」だったんだそうです。まったくねえ、大西が大西少年の名前を間違えてりゃ世話はないってものですが、果たして大西という名前の人間がそそっかしいものかどうかをご研究なさりたいかたは、「自己紹介」のページからリンクしている大西功さんの「大西屋ホームページ」へどうぞ。

 なお、この間違いには、大阪の井上孝治さんのご指摘で気がつきました。井上さん、どうもありがとうございます。

 

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