奥州安達ヶ原三段目 袖萩祭文の場
奥州で挙兵した安倍一族は朝廷方の源八幡太郎義家と戦っています。(前九年の役)
義家側の武士{杖直方の娘袖萩は、親に背いてまで敵である安倍貞任と夫婦となりましたが、戦の中で夫と生き別れになっています。袖萩は盲目となり物乞いにまで落ちぶれていましたが、父直方が重大な落ち度で罪に問われている事を知ります。
雪の降りしきる中、娘のお君に手を引かれ父のいる御殿に辿り着きますが、勘当を受けた身では両親に会うどころか中に入る事すら叶いません。母浜夕は娘と知りつつもわざと乞食扱いをして祭文を歌わせ、袖萩は切ない身の上を弾き語ります。
さて捕らえられていた貞任の弟宗任が袖萩を見つけ、安倍氏の敵である父直方の首を打てと懐剣を渡して迫ります。無理難題に進退窮まった袖萩は自害を決意し、直方もまた切腹して果てます。奥よりその様子を見分していた桂中納言が去ろうとする時、八幡太郎義家が現れ中納言が実は安倍貞任であり、直方を切腹させたのも貞任の企みだったことを見破ります。正体の露見した貞任は公家から荒々しい武士へと戻り、宗任と共に義家に後日の勝負を約束して別れて行くのでした。
近日中に動画掲載予定、乞うご期待!

「この垣一重が黒鉄の」 「ヤイ物貰い、お銭が欲しくば何故謡を歌わぬ」

「罰も慮外も顧みず、お願い申し奉る」 「明けて漸う十一の子を持って知る親の恩」

「まさしく同筆さては安倍貞任と縁組みしか」 「益々以て会う事ならん」

「さぞやそなたも寒かろう」 「私の様な不孝者が何として
「いえいえ、寒うはござりませぬ」 そなたの様な孝行な子を持った」

「陣鐘太鼓を打ちたつるはハテ心得ぬ」 「この懐剣にて父直方が首打たれよ」
【配 役】
袖萩・・・・・・・・・・樋出 誠 源 義家・・・・・・北方普幸
{杖直方・・・・・・八木成道 お君・・・・・・・・・・樋出早紀子
浜夕・・・・・・・・・・松江義人 腰元・・・・・・・・・・早倉知晶
安倍貞任・・・・・・浜野良一
腰元・・・・・・・・・・八木皇彦
安倍宗任・・・・・・中村 徹
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当日の演目
第一幕 寿式三番叟 .
第二幕 白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場 .
第三幕 奥州安達ヶ原三段目 袖萩祭文の場 .
第四幕 義士外伝 土屋主税 (雨天により上演中止)