ペットも歯周病にかかるの?

これは昔うちで飼っていた猫の頭蓋骨の標本です。



 誠詢博物館のコーナーでも書いているように、ひのひのの亡父・誠詢はなかなか変わった人でした。自分が可愛がっていた猫が死ぬとその頭の骨を標本にして保存していました。昔、「骨まで愛して」という歌謡曲がありましたが、おそらくはそういった心情でなく、ましてや遺骨などといった感傷でもなく、純粋に博物学者としての欲求だったのではないかと思います。
 さてそれはさておき、この猫の下あごの部分を拡大してみましょう。


   A:本来あるべき歯槽骨の位置
   B:歯石
   C:歯周病で吸収された歯槽骨の位置

 ちょっと見にくいかもかもしれませんが歯石が着いて歯槽骨(歯の植わっている顎の骨)が、歯周炎(いわゆる歯槽膿漏)によって吸収され、歯の根がずいぶんと露出しています。本来、健康ならば歯槽骨は赤線の位置まであったはずなのです。これは人の歯槽膿漏と全く同じ現象です。
 近年はペットも、ペットフードを始めとしてその食生活が我々と同じようになりつつあり、そういったことが大きな原因なのかも知れませんね。人間と違ってペットは自分で歯を磨けないですしね。でも逆に考えると、歯の手入れを自分自身でできる「ヒト」が歯周炎に罹るのなんて大きな恥なのかも知れませんよ。

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