○地域振興課の業務について               佐賀県唐津市

 

1.この視察項目を取り上げた理由

(内田)は、これからの市政のあり方として、補助金行政に象徴される

 「市役所が国・県の方を向いた姿勢」から「市民の方に向いた姿勢」に転換

しなければならないと考えています。

  その第一に、市に「まちづくり振興課」を設置することが必要と考え、そ

のことから、昨今、他市の庁内の組織に「まちづくり振興課」、「地域振興課」

といった名称の課が置かれているところに大変強い関心を持つようになりま

した。

  一口に「地域振興課」と言っても、市によっては主に都市計画の分野、産

業振興の分野をメインとした部署であることもあります。ここに、私が「丸

亀市にもまちづくり推進課を」と叫んでも、なかなか具体的なイメージが市

内外の皆さんに理解いただけないところもあるのかとも考えています。

  今回、唐津市を訪ね、ここに設置されている地域振興課はどういう業務を

行っているのか、教えていただくことにしました。


2.業務内容

 ・ 唐津市には地域振興部があり、その傘下に地域振興課が位置づけられて

   いる。

 ・ 事務分掌規則によると、分掌事務は、

ア 地域づくりの企画推進に関すること

イ 市民との協働によるまちづくりの推進に関すること

   (以下省略)とある。

・ 具体的な業務を詳細に記載した「年間業務計画表」によると、国際交流、

生活路線バス、「わがまちの魅力づくり推進事業」、各種地域行事対応な 

どが散見される。またNPO支援、市民協働、商店街活性化、地域づく

り連絡協議会などの業務が見える。

・ 合併後の各地域での行事・イベントの存続と市からの補助金のあり方に

ついて、地域振興課が各課を横断する検討を行っている。行事の数は大

小全部で70件を超える。それらに対して広域性、公共性、効果などの

観点から分析を試み、市からの財政支出の客観的な基準を作り出そうと

している。

・ 上記には入らない「わが町の魅力つくり事業」が現在28件、「市民が祝

う新市誕生記念事業」に12件登録されている。これには別途予算配分

しようとしている。

 

3.感想

  自治会加入率が市全体で6割を切り、未加入者から「税金を払っているの

に広報が来ないのはおかしい」との声も高く、結局合併を機に、丸亀市では

広報を従来の自治会配布でなく業者による全戸配布とした経緯があります。

  私どもはこれからの市行政のあり方、そして市民の行政への認識のあり方

の再検討が望まれる今こそ、その方向転換の中核をなす部局として、この地

域振興課が是非とも必要、との認識を、今回の視察で新たにしました。

  市が策定する基本計画ひとつにしても、あらゆる市民参画の手法が当然の

プロセスとなってきた昨今、行政が旧態然としているのでは、新しいシフト

が敷けません。それは手続きとして、役所にとっては非常に「めんどうくさ

い」ことなのでしょうが、そういった観点に対する「気づき」が、役所に今

こそ必要であると思います。

  唐津市の地域振興課の場合、合併に伴う地域イベント、行事の整理と補助

金のあり方についての体系づけた再検討が行われているようです。通常、私

たちが視察にお邪魔するときには、「○○事業について」など、個別の業務を

テーマとするのですが、前述のような趣旨で、今回はこの課の業務について、

という伺い方をしました。それで個々の事業について、例えば「わが町の魅

力づくり事業」とはどういうものなのか、については詳細に伺う時間があり

ませんでしたが、少なくとも、このような「市民の方に向いた」組織が最低

限必要であり、そこを基盤として、一切の事務事業が展開される、というあ

り方を、是非とも早期に実現させなければなりません。


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