ちゃりんこdeパトロール
議会報告会に高校生登場!

 今年も議会報告会を開催しました。
 議員個々人がそれぞれに活動する。それを超えて、「二元代表制」とされて市長と対置される議会が“議会”として、課題に取り組む。議員個々人が市役所や市長に向かってそれぞれの意見や要望を言う次元から脱して、政策形成をできる議会へ。それが私の念願でもあります。
 「要求する議会から提案する議会へ」
 そのために、議会基本条例を制定し、以後基本的に毎年、報告会を行ってきました。
 しかし多くの他市の状況もそうですが、来て下さる市民が固定化し、だんだん減っていくという実情に、わが丸亀市議会も直面しました。「お客さんが来ないんだから、もうやめよう」。そんな意見までささやかれる始末。
 しかし、そう
絶望したものでもありませんでした。夏のうちから秋開催の議会報告会について、市議会広報広聴委員会で構想を練り、今回は一方的な議会からの報告よりも広く来場者の皆さんと意見交換をする場面を作ろう、ということに方向が決定。それだけでなく、大人数の議員団対市民という対面構造では言いたい意見も出ない。なるべく小単位が望ましい。これらはこれまでに私が随所で訴えていたこと。でもそれが議員の皆さんにどこまで共鳴してもらっているのか、自信が持てませんでした。そんな中、意外、と言っては失礼になりますが、「じゃあ今回は4つの常任委員会がそれぞれに工夫して別々に開催することにしよう、そしてテーマを絞り、意見が出やすくしよう」とスムーズに衆議一決。続いて委員会ごとにテーマや進め方が決まり、それならと、テーマに沿った対象団体などへ個別の案内にも赴くことが決まりました。
 委員会ごとの検討の結果が持ち寄られた広報広聴委員会。私がいちばん驚いたのは総務委員会の決定内容でした。テーマは「若者の政治参加」。従って「市内5つの高校に委員長が個別に案内に行く」ということまで報告されました。このときの驚きを、どう表現したらいいでしょうか。正直に申しますが、議員の皆さんへの私の見方ががらりと一変した瞬間でした。こんなことを言って申し訳ありません。
 私の属する都市経済委員会でも配席レイアウトを「意見が出やすいように、車座にしてはどうか」との積極意見が。反対する理由は何もありません。初めてですから、失敗もまた勉強になる、そんな、これまで議会の中で経験したこともないようなチャレンジ精神が、議会全体にみなぎってきました。
 そして11月。報告会は4つの常任委員会がそれぞれの日時会場を決め、13、14(同時刻2会場)、21の3日にわたって開催。その前週にはほとんどの議員が午前7時にJR丸亀駅前に集結。私の提案で「じゅうじゅう君」にもお出ましいただき、にぎにぎしく、通勤通学の皆さんに開催をアピールする場面もありました。のみならず、4委員会が各開催会場の近くなど場所と時刻に工夫を凝らし、それぞれのPR活動も行いました。
 幕開けとなったのは総務委員会。13日。高校生の部活終了の時刻ということで5時半開会と決定。準備万端。来てくれるのか、不安も最高潮に。しかしそれは杞憂に終わり、続々とそれぞれの制服姿で高校生が会場に。初の試みの「おじさん」感覚として、この光景にまず感動と安堵。
 その前週にたまたま私がNHKで見つけた先の衆院選と高校生の投票行動を報じた番組があり、5分にまとめてこれを会場で上映することを委員長に提案。これも実現し、やや硬かった会場の中から、一人、また一人と高校生から手が挙がる雰囲気となりました。



 「議会だよりは読みにくい」など、さまざまな意見が出るなかで、城西高校から「衆院選では、学校側から公平性に十分配慮しながらの学校オリジナル選挙資料を作成した」との発言があり、一同、驚いたことにはそれが生徒の関心をにわかに高め、同校での後日アンケートではなんと投票率80%を達成したとの報告がありました。これは私たち議会だけでなく、参加者の老若男女が驚き、考えさせられたものでした。
 私の都市経済委員会でも、車座が一定の成功を収めました。私が司会進行を務め、「地元企業の人材確保」ほかのテーマで建設的なご意見をいただきました。
 無事、そして大きな手ごたえとともに今年の議会報告会・意見交換会を終えました。でも終わりは始まり。いただいたご意見をしっかり生かすことと、次の回をさらに充実させること。これに油断なく、取り組んでまいりたい。これからの「有権者」たちをはじめ市民と広く強く結びつく「丸亀市議会」を、作り上げていこうと思います。


第182回
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