ちょっと一息・・・おくつろぎ下さい。
T.大草原の遊牧民である「モンゴル人」が釣りや漁労などをやるはずがないと思うのが常識というものでしょう。だが、ジンギスカンの伝記を読むと、草原の小さな川で病弱な母のために糸を垂れているのです。13世紀のモンゴル秘史によると、テムジン兄弟がオノン河の岸で「片眼、不具の魚を釣り、カギをかけ、釣針をまげて”ジュプゲ”という魚や”カダラ”という魚を釣り、大網に結んで小魚をすくいとって母を養った」ことが韻文で歌われている。現在ではジンギスカンの子孫は宗教の関係からか魚を食べないというが、草原の青き狼、テムジンの時代には魚を釣ったり、網で魚をすくっていたのです。
U.「伊勢海老」の俳句の季語は”新年”であるという。伊勢海老は定着性の強いものだけに産卵期前後はぜったい禁漁にしないとたちまちいなくなってしまう。保護対策はその地その地の漁業組合単位できびしく守っている。しかも月の夜は禁漁にして海老を休ませている。つまり1ヶ月の半分は漁をしない、という対策をたてている。
この値段のいい最高級の海老がいまだ養殖されていない不思議、車海老は養殖が全盛なのに・・・この海老、1年物は1年に10回も脱皮をする。2年物は5回という、この脱皮問題がまだ解決されてないこと、幼児期の育成が困難なことで養殖は今のところ不可能という。明日待たるる宝船。
(ホリオ剣著「釣りと魚の雑学事典」より抜粋)