魚 ま め 知 識 69


ちょっと一息・・・おくつろぎ下さい。

風速何メートルまで釣れる

成人して一番最初に入ったのはヘラブナから始めたのだが、神経を使ったのは「風」であった。ただでさえ餌落ちしやすい仕掛けを同じポイントに振り込むには、風力と方向を頭の中に入れてなくては、釣りにならない。船の沖釣りなども風が強ければ船は出せないから、当然釣りにならない。

磯釣りは丈夫な竿を使うが、その限度は「風力5」といったところで、「風速は8〜10m」までがんばれるという。チヌやグレ釣りともなると細い竿になるので、せいぜい「風力3.5」「風速6〜7m」が限界ではあるまいか。また風力0が近いと、水面が鏡のように静かになってしまって、これまた魚が警戒心を強くするので釣りにくくなってしまう。

島での釣りは風の吹く裏側に行けば釣りになる。そういった場所は、「裏」とか「隠居」などという名前がついているところが多い。磯釣りの理想的な風は、風速4〜5mで風力は3ぐらいだという。

風でクーラーを持っていかれたり、脱いだ上着を飛ばされたりした苦い経験をした釣り人も多いと思う。強風、というほどでもなく、ただ時々突風のくる磯で、「背負い籠(しょいこ)」という籠が飛ばされた事があった。背負い籠には、今日1日の獲物であるグレ十数匹とまだ食べていない弁当が入っていた、という体験がある。それ以来、石を入れて置くという知恵がついたから”失敗は知恵の母”であった。また横から吹くか、正面からくるか、それとも背中で受けるかによって違ってくる。
(ホリオ剣「続・釣りと魚の雑学事典」より)